釣行Stuff毛利8

2011年06月09日~10日  「 然別湖 2011 」 文・写真 毛利

 今年も“湖の宝石”と称される3色の美しい“ミヤベイワナ”(天然記念物)に会いに行ってきました。以前にも紹介していますが、然別湖は北海道のほぼ中央に位置する大雪山国定公園にある自然湖でナキウサギなども観察できるとても豊かな森に囲まれた美しい湖です。
 今年の然別湖特別解禁は例年より少し早い6月4日からのスタート。毎年、解禁から一週間程のところで釣行スケジュールを組むわけだから今回は表面水温の低い状態で釣りができそうです。(少し嬉しい……、嘘です。かなり嬉しいです。)
 8日。お昼近い便で中部国際空港を出発しても午後6時過ぎには然別湖に程近い鹿追の町に着いた。今回の宿泊先は然別湖スタッフの田畑さんから食事に誘ってもらっていたこともあり、鹿追の町の中にある平山旅館にお世話になることにした。7時過ぎ、平山旅館の玄関口で手を振る田畑さんの横に見覚えのある顔が……「あれ?ヒロさんじゃないですか!お久しぶりです。いつから北海道に来てるんですか?」「やぁ、久しぶり!3週間くらい前だよ。この然別には、なんとなく滞在していたら、もう1週間くらいになってしまった……。」と昨年カナダ釣行をご一緒したヒロさんも然別湖に来ていた。久しぶりの再会とは思えないほどフレンドリーなお二人と“田畑さんお勧めの焼肉屋さん”へ歩いて出掛ける。お二人との半年ぶりの再会に夜遅くまで会話が弾む。少し遅れて同じく然別湖スタッフの宇井さんも登場。この宇井さんもとっても素敵なフライマンだ。(○○キャスターのように斜め45度を意識した?宇井さんの名刺が格好良すぎて暫くその話題で盛り上がった。僕も写真入りに変えようかな……勿論45度を意識して……。)
 9日。然別湖に到着したのは6時半頃。然別湖スタッフのフィッシングガイドの澤田さん、熱気球のパイロットでもある小田切さん、武田さん、田畑さんの奥様、皆さん相変わらずの笑顔で迎えてくれる。(高橋さんはガイドの仕事で不在かな?)今日は、フライフィッシング界の大御所も然別湖に来ているようだ。僕は受付けでコーヒーを飲みながら解禁から昨日までの絶好調な釣果とワクワクするような話をスタッフの皆さんからたくさん聞かせてもらう。
 さぁ、釣りを始めよう。ところで、今回用意した道具は、出発前から然別湖のHPで水温がある程度低いことは確認できていたので今年の新製品のヘビーシンキングミノーを中心に揃えてみました。(ルアーの詳細はタックル紹介をご覧ください。)ロッドもufmウエダの新製品STS-611MN-HSiを用意。さらに、勢いで買ってしまったPENTAXの防水カメラOptio WG-1を持ち込んで水中写真にも挑戦する予定です。
 8時過ぎには、ウェーディングポイントの“音更湾”中央に立つ。早速、ミヤベイワナの層を確認するために定番のバイト7.0gをキャストする。「1、2。」と数えたところでリーリング開始。あっさりヒット!ブラウンバッグの30cm弱のミヤベだった。今度は、「1、2、3。」と数えてリーリング開始。またヒット!またまたブラウンバックのミヤベイワナ。「1、2、3、4。」……ヒット!どうやら表層から中層、満遍無く魚が居るようだ。早速、持ち込んだミノーで実践開始。まずは、Rigge FLAT 50S。この然別湖のレギュレーションであるシングルフック(バーブレス)を装着してトゥルーチューンをするのに少し手間取った。キレのあるヒラウチを演出するためにバランスをギリギリのところで設定をしているのだろう。飛距離は抜群、沈下速度は見た目から想像するより早い。時折入れるシェイキングでヒラ打ちを演出しても、ラインスラックでアクションさせても面白い。続いて、Buffet mute 60を試してみる。そもそも8.0gというウエイトだから沈下速度は当然速い。ルアーの重みをロッドティップに感じながら軽くシェイクという使い方が最も扱い易いと感じた。参考までに説明しておくと、市販されている殆どのヘビーウエイトミノーの場合、タダ巻きと縦振り(ロッドティップで)のトゥイッチ(押すイメージのトゥイッチング)では全くといっていいほどルアーが動いていないケースが多い。サイド(横)へ強くトゥイッチングするか、ルアーの重みを感じながらシェイキング(手前に引くイメージ)するのが有効です。それほど重くないヘビーウエイトモデルならラインスラックを上手く操作してルアーを動かすことも可能ですよ。いずれにしても目視でアクションを確認してから使うことをお勧めします。続いて、Met’s 70S。今回持ち込んだルアーの中で唯一の70mmサイズ。本流モデルという位置付けだから湖にも有効だろうと持ってきました。ウエイト6.8g。少し前なら「重いな。」と感じるウエイトだが、近年のルアー事情からするとさほど重さも感じない。使ってみた感想だが、実に優等生である。ロッドワークに対して反応は早く、簡単にバランスを崩さないウォブンロールアクション。勿論、釣果もバッチリだが、本流で大物相手に使うと面白い結果が出そうだ。最後にsukari 50SS。アクションのウォブンロールも小刻みで、ヒラ打ちはパニックアクションを混ぜたような大きな演出を魅せる。大きなアクションからの復元力も早いことから渓流でイワナ相手に使ってみても好釣果が期待できそうだ。
 そうそう、肝心な釣果の方はというと、午前9時半までにミヤベイワナだけで20匹を数えました。それから音更湾の一番北側では、ファストリトリーブ&トゥイッチングでサクラマスの8連続ヒットなんてことも。一言で簡単に言うと“爆釣”でした。2回投げれば1回は追ってくる状態が午前中は続いたと思います。恐るべし!表面水温10.5度。特に深く考える必要はありませんでしたが、一つだけ謎?が残りました。釣れ続けるポイントを横へ10mほど移動して同じ釣り方で攻めても全く反応しないのです。その移動を何度と繰り返すと入れ食いになる部分と全く反応しない部分、散発で釣れる部分、と随分ハッキリと明暗が分かれました。カケ上がりは同じようにあるはずなのだが……。横並びで釣りをする場合は注意しないと釣果に大きな差がでてしまう可能性もあると思います。もう1点、10時を過ぎた頃から、ミヤベイワナの泳層が一段下がったようにも感じました。恐らく水温が0.5度、あるいは1.0度くらい上がったのだと思う。
 初日は購入したばかりのOptioWG-1という防水カメラで一生懸命水中撮影を試みるが、実に難しく、釣る度に左手でリリース、右手でシャッター、と頑張ってみるが全く上手くいかない。何度も何度も撮っては見るものの……。まぁ、次回頑張ることにします。
 10日。本日は、朝6時に然別湖入り。今日は朝から10時までしっかりとミヤベイワナを狙い、水温が少し上昇するであろう10時過ぎからはサクラ&レインボーに狙いを切り替えて一日楽しませてもらう事にしようと考えてみた。田畑さんも状況調査とHP用の撮影のためだろうか数十メートル横でフライロッドを振っている。流石に上手い!簡単にミヤベイワナ、サクラマスとヒットを繰り返す。僕の方も最大で45cm程度のミヤベイワナをランディング、昨日ほどではないが、今日も好調だ。表層から50cm以内をハイスピードで誘えばサクラマスがたくさん反応するし、少しカウントダウンでミノーを沈ませてからロッドアクションで誘えばミヤベイワナが飛びついてくる。最終日の今日は、お昼過ぎからタイムリミットまで“うぐいす湾”に移動してのんびりとウェーディングで狙えるポイントを攻める。最後までたくさんのサクラマスが顔を見せてくれた。(残念ながらレインボーには会えませんでした。)

 いつも変わらぬスタッフの温かいお出迎えと、ここ然別湖でしか出逢うことができない3色のミヤベイワナたち、そして、昨年初めて釣りをご一緒したヒロさんが「久しぶり!」と声を掛けてくれて、一緒に食事をしてくれるなんて一番嬉しい事なのかもしれないと感じる釣行だった。釣りを通じての仲間の輪は何処まで拡がるのだろう……。今年の秋のセカンドステージもお店のお客さんを誘って来ようかな……。

 あっ、そうだ!今年、然別湖の受付けにこんなお土産?記念になる?ものがありました。釣り好きで有名な絵本作家の村上康成さんが描いたミヤベイワナとナキウサギの可愛いステッカーを見つけました。僕も昔から村上さんの絵が好きで、版画も数点飾っていますし、『ピンク、ぺっこん』なんていう可愛らしいヤマメの絵本を持ってたりします。皆さんも然別湖に行った際には……。

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写真をクリックすると拡大します。

 今釣行のタックル紹介
 Rods  ufmウエダ STS-74MN-Si
       ufmウエダ STS-611MN-HSi
 Reel  DAIWA Type-R 2506
       DAIWA EXIST STEEZ 2506
 Line  Original Bourgogne Red 6lb
       VARIVAS S.T.A VEP 6lb
 Lure  ZipBaits Rigge FLAT50S
       TACKLE HOUSE Buffet mute 60
       SKAGIT DESIGNS Met's 70S
       ima sukari50SS
       Artfishing Bite7g・10g
 Photo Canon G11
       PENTAX Optio WG-1