6月11日から14日までの4日間、今年も北海道の然別湖に出掛けるチャンスを父がくれた。今年の然別湖釣行は天候には恵まれなかったけれど、僕にはとても劇的な出会いがあった。なんと、グリーンバック・ブラウンバック・ブルーバックの3色のミヤベイワナ、そして、4色目のオリーブバックのミヤベイワナとの出会い。さらに、ナキウサギを間近で観察することができ、とても充実した思い出深い釣行になった。
然別湖は約3万年前の火山活動によって堰き止められて出来た大雪山国定公園唯一の自然湖。【1万年のネイティブトラウト。ミヤベイワナがここにいる。】と、素敵なキャッチコピーを掲げる“ Great Fishing in LAKE SHIKARIBETU ”に訪れるのは今回で4回目。過去の釣行でもそれぞれ記憶に残る然別湖。初めて然別湖を訪れた時は、僕一人で実に200匹ほど釣った記憶がある。しかし、昨年の釣果はというと毎日一桁の釣果(片手で足りるくらい。)だったこともある。本州で釣るイワナとは明らかに違うミヤベイワナの釣りは、奥が深く、まだまだ僕には分からないことだらけのとても興味深い魚である。最初の釣行時は、表層から3m以内で5cmミノーだけで何をしても釣れた。その時の水温が10度。昨年の厳しい釣果の時は、水通しの良い場所をウエイトのあるスプーンで狙わないと釣れなかった。その時の水温は13度。ヒットする棚は5m~10mの範囲で随分低かったのを覚えている。今回の釣行で分かったことは、(現場でスタッフの方と父が話しているのを聞いたのだけれど。)小魚も昆虫も捕食するが、プランクトンを主食としているのでプランクトンの集まる場所がミヤベイワナの集まる場所でもあるようだ。でも、プランクトンってどこに集まるの?
《 釣行0日目 》
例年なら空港からホテルまでの道中、雰囲気のいい川があれば少し釣りをするのだが、この日は終日雨だったので同行者全員が竿を出す雰囲気はない。これまた例年通りだが十勝にある『ドライブイン イトウ』で十勝名物の豚丼を頂くことに。ここの一番の魅力は“豚丼2階建て”。2階建てとは?それは豚肉の盛り付け方のこと。写真では分からないけど、上から、お肉→ご飯→お肉→ご飯の順番でお肉が2階建てになっているボリューム満点のスペシャルな“丼”なのです。
《 釣行1日目 》
朝5時に起床。天気は曇り。水温12度。着替えを済ませて然別湖の受付けへ。1年ぶりにお会いする然別湖スタッフの皆さんにご挨拶。湖の状況を聞いて早々にボートに乗込む。まずは昨日好調だったと教えて頂いた1の湾へ。最初はバフェットS43のチャートをチョイス。何度かポイントらしい所を通すがチェイスなし。2の湾でも同じく、岸際を重点的にチェック。すると、30cmのミヤベイワナがヒット!1年振りの再会。やはりミヤベイワナは何度見ても美しい。その後、何度かチェイスがあり、再びヒット!さっきのミヤベとは明らかに“引き”が違ったのですぐにミノーに反応の良いサクラマスだと確信。ボート近くまで寄せてくると銀色の魚体がキラッと光る。やはりサクラだ。しかも40センチを超えるなかなかのサイズ。時計は午前9時。残りの時間は、ウエーディングエリアまで行くことに。途中、湖中央付近は、魚影が濃く、グリーンバックのミヤベイワナのヒットが続く。今年はサイズも大きく、かなりの群れでいるようだ。弟と交互にヒットが続き、なかなか上陸できない。
いよいよウエーディングエリアの音更湾に上陸。早速、このエリアで実績の高いバイトの7gをキャスト!チェイスなし。ならば!と、バイト5.5gのホワイトアマゴをキャスト!カウント“2”でリトリーブ開始。すぐにロッドにテンションが掛かる。まずは、35cmのサクラ。今度はカウント“10”でリトリーブ開始。連続ヒット!今度は40cmオーバーのミヤベ。そして、この魚こそが初めての出会いである“オリーブバック”だった。居着きのブラウンバックが回遊のグリーンバックに変化していく途中なのか?はたまた逆の現象か?然別湖の不思議がまた一つ増えた。その後はルアーを追いかけてくるものの、ヒットには至らなかった。受付に戻る帰りの湖中央付近は午前中同様にかなりのミヤベがヒットする。やはりプランクトンかな?
《 釣行2日目 》
今日は一日中レインが必要かな? 前日の夜から降っていた雨が止まずに朝になっても降り続いている。言うまでもないが天気は雨。水温12度。気温は9度。寒い!
2日目の今日は、ウエーディング中心で釣りをしたいと考えていたので、まっすぐ音更湾へ。昨日同様、湖中央付近は相変わらず好調。湖中央の“プチ入れ喰い”を楽しんで音更湾へ。上陸前にウエーディングエリアを見渡すと北側のワンドで父が一人釣りをしていた。状況を聞くと、ブラウンバックのみだが、40cmUPを含む8連続ヒットらしい。今日は好調?
早速、キャスト開始!“追い”はあるものの昨日同様でヒットに至らない。少しの間、父の釣りを遠目に観察。キャスト。カウント“10”。ここまでは同じ。リトリーブ開始。あれ?何か違う。そうか!再度、キャスト開始!数投するとヒット!5リトリーブ、3ストップの相性が今回の音更湾にはマッチしているようだ。しかし、散発で続かない。暫くすると、父が森の中に何やら見つけたようだ。「ナキウサギだ!」と小さい声で僕たちに教えてくれた。初めて見るナキウサギはとても可愛らしく想像よりも随分小さかった。数枚写真を撮った所でナキウサギは森の中へ帰っていった。今日はここでタイムアップ。今回、一緒に釣行している植松さんと伊藤さんも帰ってきた。イワナ岬で雨風の強い中、結構ヒットしたみたい。ん?やっぱり水通し?
《 釣行3日目 》
最終日も天気は雨。水温10度。気温は、なんと!6度。今日はどうしても写真を撮って貰いたいのでまっすぐウエーデイングエリアへ。途中、弟が珍しいブルーバックのミヤベをヒット!僕も上陸直前にブルーバックをヒット!上陸後、暫くと粘ると30cmのグリーンバック、40cmUPのブラウンバックがヒット!なんと!まさかのグランドスラム達成!雨と霧の中、無理をして父が写真を撮ってくれた。「色が上手く出ないかも・・・・・・。」なんて言い訳しなら・・・・・・。写真では分かりにくいけど、一番手前からブルーバック、ブラウンバック、グリーンバックの3色のミヤベイワナ。フィナーレは最高の気分だった。
今回の釣行では悪天候にも関わらず僕にはたくさんの劇的な出会いがあり、素敵な釣行となった。ただ、残念なのは一眼レフカメラの撮影を練習したかったのにカメラを出せなかったこと。この美しい然別湖というフィールドで。
