「週末は行った事のない川でアマゴを釣りたい!」と、父に相談してみた。父は、「夕方から打ち合わせがあるから、さほど遠くない天竜川水系を時間まで北上するくらいならいいよ!」と引き受けてくれた。父は初めてではないようだったが、久し振りの天竜川水系、「そんなに都合よくアマゴは釣れないかもね!」と、笑顔で早朝の出発を約束してくれた。
6月7日午前7時。最初に入渓する川は、天竜川の支流の支流、黒川から。橋の上から川を覗き込むと数匹の魚を確認できた。渓相はとても良い。僕が感じた【黒川】のイメージは【緑】。早速、入渓口を探し、川へ降りていく。まずは、視認性のいいカラーで流芯をチェックする。型は小さいが数匹のアマゴがチェイス。しかし、アマゴとの距離が縮まらない。ルアーに対する反応は決して悪くないのだが、どうも先行者がいるみたい。なんとか2匹のアマゴをキャッチしたものの、やはりアマゴとの距離は縮まらない。2時間近く釣り上がったところで見切りをつけ、一度下流の集落まで降りることにした。
地元のお爺さんが畑仕事をしていたので声を掛けてみた。「おはようございます。この川は釣れますか?」「魚はいるけど、たくさんの釣り人が来るから簡単には釣れないよ。」「週末なら2、3台は必ず車が止まっているから。」「・・・・・・。」
次の川に向かうために天竜川の本流沿いを走る。少し走った所でなかなか良さそうな“流れ”があったので、ルアーを通してみることに。1kmくらいの区間を釣り下がっていったが、僕はノーチェイス。下流から釣り上がってきた父は、ちゃっかり良型のアマゴをキャッチして写真を撮影していた。
さらに上流へ向かう。今度は与田切川という大きな石が点在する奇麗な渓流。僕が感じた【与田切川】のイメージは【白】。車で行ける最上流部まで一通り見て、良さそうな場所に入渓する。結局、3か所の大場所に入るもアマゴをキャッチすることはなかった。いないはずはないのだが・・・・・・。
本日4つ目の川は野底川。下流はボサが両サイドを覆う典型的な里川のイメージ。少し上流は、小さい堰堤が定期的に続く。上流は詳しくは分らないがゲートがあり、入山届けが必要な感じだった。どうもこの川が本日最後になりそうな時間になってきた。
この川から父のタックルを借りることに。今日の父のタックルは、最近発売されたufm STS-501MNSi。リールはイグジスト・スティーズ2004がセットされている。今日の父は見ている限りミスがなく、ロッドと川がマッチしているようにも感じた。早速、準備を整え川へ入る。入渓場所からいきなりアマゴがヒット!写真を撮ってもらいリリース。17cmくらいのかわいいサイズだったがとても奇麗なアマゴだった。堰堤を越えるのが大変だけど意外と反応が良く、コンスタントに釣れる。が、どんどん上流に行くのが厳しくなり、一人で遡行している事にも不安を覚え引き返すことにした。2アクションが精一杯のこの川幅でこのロッドはとても有効だった。STSシリーズらしい“張り”とSSSのアクションが融合されたようなSSSシリーズを好む僕には夢のような一本だ。
車に戻ると、「帰りは峠を越えて帰るから、朝、入った黒川の上流に少しだけ寄れるよ。」と、もう1チャンスあることを知った。
「60分。」父が、車を止めるなりそう言い放った。峠の茶屋で釣券を買い直し、「あと、60分か。」と、僕は焦る気持ちを抑えてゆっくりと川へ降りていく。気持ち高ぶる僕のロッドに最後のドラマが待ち受けていた。ピックアップ寸前に27、8cmはあるアマゴがヒット!だが、痛恨のバラシ!痛すぎる!他にも20cmサイズを釣るもののバラシ連発!やはり、「60分」と言わると焦る。と、人のセイにして今日は納竿。
今回の釣行は、大きなサイズは出なかったものの、写真で見てもらうと分かるように棲んでいる川に染まるアマゴたちの色の違いがとても印象的だった。とても新鮮な気分を味わうことができた4つの川、【黒川】【与田切川】【野底川】【天竜川】に感謝します。









