かつてアイヌの人々が「シュマリ(キツネ)」と
呼んで親しんだその川辺「ナイ(沢)」は、
やがて日本最大・最古の人造湖となり、道立自然公園となった。
北欧を思い浮かべるリアス式の入江。
風化した切株。湖面に浮かぶ小島の数々。
そして幻の魚「イトウ」も棲むという、シュマリナイ湖。
- 朱鞠内湖 パンフレットより -
リニューアルオープンも間近だというのに11月4日から11月8日の5日間、北海道の朱鞠内湖に“イトウ”を釣りに出掛けてきました。前々から何度か誘われたことのあるこの朱鞠内湖には、なかなかタイミングが合わず結局一度も訪れたことがありませんが、今回は色々な諸事情を抱えながらも半ば強行気味?に常連のWさんと行って参りました。この朱鞠内湖は、アウトドアフリーマガジン『Liart Vol.5』にも綺麗な写真とともに紹介され、有名なフライマンが巨大なイトウと一緒に溢れんばかりの幸せ感?を撮った写真を掲載しているから、これがまた、より大物を釣れる気分にさせてくれる。いや、釣った気にさせてくれる。(このフリーマガジン『Liart Vol.5』は弊社にもありますから、ご希望の方はスタッフに言ってくださいね。)
朱鞠内湖には中部国際空港から旭川空港への直行便に乗って出掛けることが出来ました。最近の北海道釣行は必ずと言っていいほど、一度千歳空港へ入って乗り換える事が多いので少しだけ楽ですよ。(千歳空港も楽しいですけど……。)
そして今回はレンタカーではなく、いつもお世話になっている然別湖スタッフの田畑さんが、贅沢にも旭川空港まで迎えに来てくれる。しかも、この5日間、全日程をサポートしてくださる。こんなお持て成しをされたら、それこそもう確実に釣れる気持ちになる。3日目の夜からは、さらにプロフィッシングガイドの澤田さんも合流してくれる。
旭川空港に到着するとゲートの外には既に田畑さんが迎えに来てくれていた。久ぶりのご挨拶をした後、我慢していたタバコを一服……。それから田畑さんの車に乗り込み、Wさんと田畑さん、僕の3人で目的地『朱鞠内湖』へ向かった。(道中の車の中の会話で、もう間違いなく釣れると確信しました。)
釣行初日。といってもさっき朱鞠内湖に着いたばかり。到着後、すぐに今回お世話になる湖畔の宿泊先『レイクハウス しゅまりない』に荷物を降ろし、急いで湖に出る。ボードの係留場からそれほど離れていないキャンプ場周辺を肩慣らし程度に2時間ほどロッドを振らせてもらった。1度きり、イトウらしきライズがあったが、あとはサクラマスかアメマスのライズのようだ。同行のWさんにアメマスが挨拶代わりに顔を見せてくれた。あっという間に肩慣らしの時間は終わり、ビールとワイン、ダッジオーブンの美味しい夕食、3人の楽しい会話で初日を締めくくる。
釣行2日目。早朝5時に起きて準備を済ませ、ボートの係留場所へ。事前に用意してくださったボートに荷物を載せていざ出発。浮島、イタリア半島、北島などなど(すみません、しっかり憶えていません。)様々なポイントに連れて行ってくれるもサクラマスとアメマスの挨拶以外には特筆する出来事は起きなかった。「今日はみんなダメでしょう!それより晩ご飯なんだろう?」そんな会話をしながら宿に戻る。夕食の時、奈良からお見えになっていた田畑さんの知り合いに話を聞くと、なんと!釣っているではないか!(羨ましいぞ~。)
釣行3日目。とてもいい天気……とは口が裂けてもいえない。だが、荒天はイトウ釣りにはいいらしい。そう聞いていても……ツラく……厳しい……冷たい雨……。遠くにイトウのライズを2度ほど見るが、全く自分には関係ない気持ち?距離?のライズだった。今日も岸に戻ると奈良からきた彼は、またしても釣っていた。「いいなぁ~。」これが本音である。
釣行4日目。今日から澤田さんとWさん、僕と田畑さん、と二組に分かれての釣行。午前中、一度だけ80cm近い大型のイトウがWさんのミノーを追いかけたがヒットにはいたらなかった。
お昼ご飯を食べたあと、近くでフライロッドを振る田畑さんのスペイキャストに暫し見惚れてしまった……。そのうちに教えてもらうことになった……。(教えてください!とお願いしたのだけれど。)これがまた見てると簡単そうなんだけど自分で振ると非常に難しい……。繰返し同じキャストを見せたもらい教えてもらうのだが、なかなか上手くいかない。今後の参考にと他にもいろんなキャストを見せてもらう。全く無駄のない実に効率的なキャストから、たぶん他の人に見せるため?に“重き”を置いた実に無駄で格好良いキャストまで……様々である。まだイトウを釣っていないというのにこのスペイキャストの練習に2時間以上のめり込んでしまった。教えてもらう新鮮さと楽しさをちゃっかり満喫してしまったのである。田畑さんの釣る時間も潰してしまったが、田畑さんも楽しそうだった。と勝手に解釈までする。それからゴールデンタイムの少しの時間は真剣に狙ってみるが、やはりサクラマスとアメマスが挨拶してくれるだけだった。掛かる度に“ドキッ”とする、こんな気持ちが一番楽しかったりもする。(勿論、サクラマスもアメマスも嬉しいのだが、イトウ狙いで釣りをしていると何処か感謝の気持ちは少ない。)
釣行5日目。(最終日)今日は早起きの極み、朝4時起床。暗いうちから準備をして、ベストタイミング、ベストポイントでキャストを開始する計画だ。朝早く、薄っすらと明るくなり始めた頃からボートに乗り込み、程近いポイントへ向かう。静かな湖面に朝陽が差し込み幻想的な景色と雰囲気の中、何がきっかけで始まったのかは分からないが、辺り一面で相当数のイトウのライズショーが始まった。昨日までとはまるで違う至近距離のライズ、口を大きく開けてワカサギと表層の水を一緒に飲み込むイトウ、60cmほどのサイズから明らかに90cmオーバーまで、迫力満点! だが、ドキドキした時間はアッという間に終わり、気が付いたら雪の中、足の先から指先まで冷たく、心が折れてしまった訳でもないが“頑張りました感”の気持ちでいっぱいになり、来年の朱鞠内湖の打合せとこの5日間の反省会を田畑さんとはじめていた。
と、いろいろ書きましたが、結局は最近生まれたのかな?と思われるサイズのイトウくんが挨拶してくれただけに終わってしまいました。ただ、それがまた良かったのか、悪かったのか、「また来なければいけない。」という強い使命感に駆られてしまいました。どう攻めると釣れるのか、春は?秋のパターンは? ショップスタッフの僕は経験を積んでお客様に情報を提供しなければならないから……と自分に都合よく考え、来年の春も秋も行ってみようと頭の中で釣行計画を描いています。しかし、過去に釣れたイトウは偶然釣れたのかな?ここ朱鞠内湖の秋のイトウ釣りがそういう釣りなのかな? まぁ、それでも楽しめたからいいや。(負け惜しみ?……。)
聞くところによると春の朱鞠内湖の方がイトウに出会える確率もグッと上がるみたいです。そして春の白樺とダケカンバの新緑に囲まれた朱鞠内湖は、とってもとっても素敵なロケーションだそうです。今回も夕陽がダケカンバの森と朱鞠内湖をとても美しく照らし、秋の終わりと冬のはじまりを肌で感じることができました。僕もまた来年、春に一度出掛け、再度、この秋の朱鞠内湖にも挑んでみたい。
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今釣行のタックル紹介
Rods ufmウエダ SST-77H改
ufmウエダ STS-611MN-HSi
ufmウエダ STS-84MN-HSi
Reel DAIWA EXIST HYPER
BRANZINO CUSTOM 2508R
Line VARIVAS BigTrout 8lb・10lb・12lb
Lure Zip Baits Rigge FLAT 50S
Zip Baits Rigge 70S
WooDream Arbor 7S
ITO.CRAFT 蝦夷 65S
ANRE'S Alexsandra 63S
O'PARTS 70mmHS
Bassday SUGAR DEEP 80F・90F
Art Fishing Bite 7g・10g
Photo PEXTAX K-7
