暖かい日が3~4日続き、また寒の戻りが来る。そんな事が繰り返されていた。釣行したのは、寒の戻りから暖かい日にシフトする丁度境目の日であった。
3/31日。朝3時にスタッフ山本くんと合流。 三週間前に事故に合い、車が入院中と言う事で、彼の車で釣行する事になったのだ。場所は、彼の提案で益田川及びその支流である小坂川。
5時45分。益田の本流に着く。道中のコンビニで日釣り券と一緒に買った弁当を一気食いし、踊る気持ちのままに釣り支度を整える。
まず水温チェック。8度。この季節にしては魚が流れの中に居る温度ではないような気がするのだが、この日のパターンを探るつもりで、トロから瀬まで打ち込んでみた。ノーリアクション。 下流で釣っていた山本くんと話しをするが、やはり魚の反応は無いとの事。
ポイントを下流側へ車で移動する事に。やはり同じ様なポイントだが、下流にダムが控えている場所。
絨毯爆撃の如くチェックするが、またもやノーリアクション。だが、山本くんにはチェイスがあったようだ。ただ、トロ場だと言うのだ。しかもサイズが小さいと。まだ早いのか・・・・・・それとも私達が下手・・・・・・。 更にポイント移動する。今度はダムのバックウォーター付近。遡上待ちの魚が居ないかチェックするつもりだった。ショートリップでの水面直下からディープダイバー、スプーンまで使って全層を探ったが、ここもダメだった。
その後、何ヶ所かポイント移動を繰り返しチェックして廻るが、トロ場で超小型が付いて来るだけ。
11時14分。本流を諦め、昼食を挟んで支流に移動する事にした。
昼食も、山本くんのリクエストで鶏ちゃん焼き。以前、彼がスノーボードに来た時に、店のお客さんに紹介してもらった旨い店があるのだとか。【杉の子】と言う店。おかみさんが明るくて元気な店だ。旨い鶏ちゃん焼きと共に、下がりかけた私達のテンションを復活させてくれた。
午後イチはまず、益田川と小坂川の合流点、小坂川側。この辺りからイワナを視野に入れた釣りをして行く事にしていた。だが、またしてもリアクション無し。更に上流にポイントを変えるが、まるで反応は無い。水温を測ると7度。イワナ相手なら、そんなに悪い水温ではないはずだが、暖かい日と冷え込んだ日の繰り返しが影響しているのか・・・・・・。
2時52分。小坂川支流の椹谷に入る事にする。厳立公園に車をデポする。ここは、10年以上前から訪れているが、落石が多いので訪れる事があれば注意して欲しい。
公園から遊歩道があるので『谷』とは言っても釣りはしやすい。 ところが、遊歩道の入り口に見慣れない看板が。禁漁区が出来てしまったようだ。小坂町は日本一滝の多い町と言う事で、滝を観光スポットとしようと言う動きがあるのだと言う。 低水温の為、滝壼を狙おうとしていた私達にとっては、少々ガッカリしたが、沢登りもする私としては、美しい滝の姿を一般の方々に安全に観ていただけるようになるのは、渓流釣り場を綺麗に保つ事に繋がるのではないかと思うので良い事だと考える。
禁漁区間の終わりを越えて更に上流域に懸かる滝壼をチェックしたが、ノーフィッシュ。以前に比べて格段に浅くなってしまった滝壼を見て、なんとも淋しい気分になる。3年程前に上流で工事をしていて、その砂利が雨で流れ込んだのだと考えられる。おそらく、滝観ツアーの為の道造りの工事だと思われるのだが滝や渓流を観せ、これらを守る為の工事が、滝や渓流を味気ない物にしてしまっているのなら、なんとも複雑である。
4時5分。椹谷を後にした私達は、最後のチェックポイント、小黒川へ向かった。小黒川もまた小坂川の支流で、椹谷とは筋違いとなる。大型が釣れた事は無いが、綺麗なヤマトイワナが釣れるので気に入っている川の一つだ。 山本くんがここでダウン。昨夜、ゲームをしていて夜更かしをしていたようだ。爆眠する彼を車に残し、ポイントを一人じめにする。今日1日釣りをしてきて、魚はまだ溜まりに居ると考え、堰堤の下の溜まりに狙いを絞った。堰堤に向かって左側のコンクリート壁が崩れ、オーバーハングを形成している。その下に集中攻撃。5投目。久しぶりの魚の感触が伝わって来る。小型だが、綺麗なヤマトだった。1日フラレ続けていただけに、妙にいとおしさが湧いて来る。手早く撮影を済ませ、リリースすると、思わず川に向かって『ありがとう』と言いたくなった。
出発前、釣れる前提で話しが盛り上がっていた車内だったが、蓋を開けてみればやっとの思いで釣れた一匹。しょっぱい釣りとなったが、久しぶりのタックルの感触や美しい滝や川、そして旨いメシと、帰りの車の中も《それなりに》盛り上がった。
