釣行 F.Stuff 僚佑4-2

2009年09月06日~13日  「アラスカ釣行記2009(後編)」   文 F.Stuff 僚佑 ・写真 毛利

 《釣行3日目》
 本日最初の川は氷河色の“カシロフリバー”。ロケーションは群を抜いている。これぞ“アラスカ”という様な景色の中で釣りが満喫できる。しかしヒットするのは小さなドリーだけ。特筆するような魚は出なかった。ロケーションは本当に抜群である。
 次に向かった川は初日にも入った“ディープクリーク”。この日は“直感”で上流ではなく下流の方がいい様な気がした。下っていくと連日地元のアングラーが立っていて攻めたことのないポイントが始めて空いていた。水中に大きなテーブル上の岩盤があって、絶対にシルバーやスチールが止まると予想できるポイントだ。ポイントのやや上流に立ってアップに投げる。ゆっくりとミノーをボトムまで落としていくといきなりヒット!しかしフックアウト。同じ群れを狙うからなのか一度見切られたカラーは著しく反応が鈍くなるので次々とカラーチェンジをする。トレースコースも少しでも違うとバイトには至らずチェイスのみで終わってしまう。かなりの数がいるのか一度に数匹のスチールがミノーを追いかけてくる。このあともフッキングが甘くかなりのスチールをバラしてしまい落ち込んでいた。
 数分後、父が釣り下がって来た。「投げていい?」と僕に声を掛けるなりキャストする。すぐにヒット!!僕のやや上流で掛けたのだが珍しく時間が掛かっている。やっと寄って来たのは81cmのスチール。どうりで時間が掛かるわけだ。このスチールを見て僕も気合いが入る。キャスト再開。一発でうまく流れの中にミノーが入っていく。「でかい!」さっき父が釣り上げたスチールより遙かに大きいスチールが岩盤の陰から姿を現した。ゆうにメーターはある。興奮はピークに達していた。何回も何回もルアーを通すがその巨大スチールは二度とルアーを追うことはなかった。代わりに60cm級のスチールが反応してくれた。スチールとしては小さめだが嬉しい一匹である。その後、結局メーター級は姿を現すことはなかった。名残惜しい。
 昼食を挟んで次に向かったのはクリアウォーターの“ロシアンリバー”。ロシアンリバーはキーナイ同様、上流に湖を構えているから凄まじい数のレッドの遡上がある。とても綺麗な日本の渓流をイメージさせる雰囲気もある。そんな雰囲気の渓だが棲息するのはワイルドレインボーにドリー、シルバー、そしてレッドと、とても豪華である。遊歩道も整備されていて非常に川へのアクセスも安全かつ簡単。その分地元アングラーも多くハイプレッシャーではありますが……。また、近くに“ベア―ズ・ビューポイント”なんて看板もあるくらい熊の出没率も高いエリアとしても知られている。実際、昨年訪れた時も嗅いだ事のない独特な熊の臭いと臨場感のある草の潰れ方、そして真新しい無数の熊の足跡があり、熊との距離を凄く近く感じた場所でもあった。
 昨年の上流を思い出してか、僕たちは釣り下がることになった。地元の方もたくさんいるのでなかなかポイントに入れない。ポイントを探しながらさらに下ると数人が集まってなにやら川の方を見ている。『どうしたのだろう?』と思い皆の眼の先を追った。なんと!川の中に水遊び?魚捕り?をする熊がいた。その距離なんと5メートル!遊歩道越しとはいえ、熊を怒らせればいつでも僕たちは仕留められ、一瞬にして“エサ”になってしまう距離にいた。少し怖かったけど急いでカメラを取り出して写真を撮る。同行の中にはカメラどころではなく、いつでも逃げられる体制を作り少し離れたところから熊を見ている者もいた(笑)。しばらく見入っているとハンティングに成功した熊は満足したのか静かに森へ帰って行った。
 興奮冷めぬまま釣りを始めるが、また出てくるかもしれないという恐怖心で全く集中することが出来ない。川の中よりむしろ対岸の森の中が気になってしょうがない。ドキドキしながらも続けるが集中出来ないままタイムアップとなった。帰り道、先ほど熊がいた場所を通ったが何も知らないアングラーが釣りをしていた。少し時間がずれていたら……。怖い。

 《釣行4日目》
 この日はキーナイリバーの中流から下流をボートからのキャスティングと陸路ではいけないポイントを攻める。昨年はこのボートフィッシングでシルバーの大群に遭遇したり、鼻曲がりの婚姻色のシルバーをキャッチするなど、かなりいい思いをしているので自然に期待も高まる。しかし結果から言ってしまえば貧果となってしまった。この日は前日よりも寒く、おまけに風も強い、ひょっとすると魚も溯上していなかったのかもしれない。8人で挑んでロッドが曲がったのは数回だけ。身も心も完全に冷え切りながら頑張ってくれたガイドさんと別れの握手を交わしロッヂに戻る。

 《釣行5日目》
 最終日はキーナイリバー上流。今日は何度もこの地を訪れているアートフィッシングの小田さんも“新規開拓”の気分のようだ。小田さんが以前から気になっていたポイントに入ってみることになった。相変わらずレッドの数は凄い。今日も同行者のロッドは曲がりっ放しだ。少し下流で父がグッドサイズのドリーをヒットさせた。コンスタントにドリーを釣る父にスプーンの釣り方を教えてもらうのだが上手くいかない。数尾のレッドが続いた後でようやくドリーがヒットした。これもなかなかのサイズだ。体高もあり格好いい。記念に写真を撮ってもらう。
 魚からの反応が悪くなってきたところで少し上流のポイントに場所を移動する。ここもまたアラスカらしい素晴らしい絶景だ。しかもここのポイントは魚影の濃さもハンパじゃない。
近くで釣りをしていた地元のアングラーがグッドコンディションの大型ドリーを手にしていた。婚姻色も出ていて体高もある。格好良すぎるドリーバーデンは、さらに僕に気合いを入れてくれる。が、タイムアップ。これで全釣行が終了。フィナーレに相応しい最終日となった。
いつかまたこの地を訪れるチャンスがあることを信じてアラスカを後にした。

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 今釣行のタックル紹介
 Rods  ufmウエダ SST-77H改
       ufmウエダ SST-86H
       ufmウエダ SLT-77H-Ti
 Reel  DAIWA EXSIST 2508
       DAIWA CERTATE 2508
 Line  VARIVAS BigTrout 8lb~14lb
 Lure  TACKLEHOUSE BITSTREAM SS73
       FD73・F95・FMD95・FD95
       Buffet mute 50・S75
       NORTHCRAFT Giulia・DCM
       ZipBaits Rigge 70F&S・90F
       ZipBaits ZBL 9F
       Bassday SUGER DEEP 70F・90F
       ArtFishing  Bite 5,5g・7g・10g
       13g・16g