今年もやってきたナチュラリストのG.W。昨年は父と一緒に渓流に出掛けましたが、今年は“一人釣旅”(サクラマス強化合宿)に出る事にしました。今回訪れる“川”は岐阜・富山の県境付近で高原川と宮川が合流して“神通川”となり、富山市の中心部を流れ、富山湾へと北流する富山県を代表する大河川です。
この神通川のサクラマス釣行は誰でも釣りが楽しめる訳ではなく、事前に申し込みが必要で、且つ抽選に当選した人だけが許可される“狭き門”のフィールドなのです。ちなみにシーズン券は、31,000円となっています。今回は贅沢をして“宿”と“食”も楽しみたいと奮発してしまいました。
《 The First Day 》~いきなり戦意喪失?~
眠たい目を擦りながら東海北陸道を北上、3時間半のドライブを終え神通川に到着。車から降りると、ひんやりとした空気が頬を撫でる。「何だか釣れそうな雰囲気。」「宜しくお願いします!」と帽子を脱ぎ、神通川に一礼。いつから始めたかは覚えていないけれど、僕にとっては大事な行事。キャストをする前には必ず水温をチェック。これも大事。本日は14℃。
さあ!気合を入れて開始!綺麗に放物線を描いて飛んで行ったシュガーディープ90Fは着水後、流れと共にグングンと潜っていく。上手くルアーを潜らせサクラマスが定位するであろう“筋”を丹念に探っていく。「必ずサクラマスを釣る!」と気合だけは誰にも負けないハズでしたが……。
時計の針は12時を回った。「お昼ご飯にしよう!」国道沿いにある有名な“源”というお店で買った『ますのすし』を頬張ると、何だか眠くなってきた。「まだ残り3日もあるし、少し昼寝でもしよう」と河原で“大の字”になって昼寝をする事に……。初日だけに釣れてもいないのに随分な余裕である。陽も傾き始め、夕マズメに再チャレンジと懸命にロッドを振り続けたけど、この日は僕のキャストするルアーにサクラマスは食いつかなかった。
初日は早々に諦め、“サクラマス狙い”改め“富山の幸狙い”に変更。“美味い物”を求めて街に出てみる事に。ホテルのスタッフさんに手渡された地図を片手に勧めてもらったお店をいくつか“ハシゴ”してみました。まずは【せん】というお店から。丁度この時期、ホタルイカが解禁し、鮮度抜群な魚介類も沢山入っていました。ホタルイカの沖漬け、白エビ、刺身の盛り合わせなどを堪能した僕は2軒目、3軒目と美味しい物を求めて街を歩き回る。“ガタン!ゴトン!”振り返ると今では少なくなってしまった路面電車が富山の街を駆け巡る。その光景はとても風情があります。そして本日お邪魔するホテルは“富山エクセルホテル東急”。広い客室とデュベスタイルのベッドメイキングは心地好い眠りを僕にくれました。
《 The Second Day 》~リール奏でるサクラマス!~
朝10時起床。まだ余裕なのかゆっくりし過ぎてしまいました。昨晩、僕が“富山の銘酒”に釣られ過ぎてしまった様です。2日目の天気は市内全域が低い雲に覆われて雨が降ったり止んだりという状況。時折吹く風が“釣れそうな雰囲気”を醸し出してくれます。
本日も14℃。流芯と手前の障害物とのスリットを上手く探っていく。「このスリットに必ずサクラマスは居着くはず」と一心にキャストを繰り返す。けれど、そんな簡単に結果が出る釣りではないのは解っていた……。それからどれだけキャストを続けたのだろう。と、再度キャスト、トゥィッチを入れた途端!“ドスン!”という鈍い衝撃の後にドラグが一気に“ジーッ!”と引き出される!もう僕の頭の中は“真っ白”になった。心臓は“バクバク”と高鳴り今にも飛び出しそうなくらい。“寄せては走られる”を何度も繰り返す人生初のサクラマスとの攻防戦!しかし今回の主導権はサクラマスに軍配があった。あと5mのところで手前の障害物を避しきれなかった。何とも言えない悔しさだけが残った。さらに黙々とキャストを続けたが、それからは何も起こらなかった。久し振りに悔し涙が滲み出てくる……。“明日も必ずチャンスはある“と思いポイントを後にしました。
2日目にお邪魔した「オークスカナルパークホテル富山」は高級感溢れるホテルでした。部屋に入ると、ベッドに可愛いクマのぬいぐるみが出迎えてくれました。この日も“富山の幸”を求め街へ。まずは【魚せん】というお店から。店内は漁船で使われるライトで明るさを保たれ、ビールケースをひっくり返して座るイスも漁師まちの雰囲気が出ていて良かった。2軒目は【富山育ち】という“富山牛”が食べられるお店です。僕もこの富山に来て初めて“富山牛”の存在を知りました。特に“富山牛のにぎり”は口に入れた途端とろけてしまう程、柔らかく美味しかったです。
初日何気なく見ていた“路面電車”ですが、よく見るとそれぞれにスポンサーが付いていて、行きかう電車を見るのも面白いです。
《 The Third Day 》~万事休すか~
昨晩から降り出した雨で神通川は増水。昨日までに目星を付けていたポイントは水位が高すぎてウェーディングするのはあまりに危険。こういう時にこそ別の視点からポイントを見る絶好のチャンスだと気持ちを切り替えて探すことに。何とかウェーディングをしなくても釣りが出来そうな場所を発見。幸いにも濁りが少なく、僕の“釣り気”を後押ししてくれたまでは良かったのですが……。やはり川のコンディションが良くないのか、単に僕が下手なのか、はたまたサクラマスがいないのか解りませんが、この日もサクラマスは釣れませんでした……。本日の水温は12℃でした。
それなのに夜になると食欲だけは旺盛でした。この日も富山の街をあっちへフラフラ、こっちへフラフラ。本日の1件目は【だい人】。ホタルイカのてんぷらにホタルイカのしゃぶしゃぶ、絶品の紅ズワイ蟹の蒸したては5月下旬までが旬だそうです。さらには富山県の地酒【立山】【満寿泉】【勝駒】が僕の凹んだ気持ちをニュートラルに戻してくれます。地元で大人気の回転ずし店や富山駅前の深夜の屋台ラーメン、富山の地鶏を扱うお店の大将とのお話、地下道で歌っていたストリートミュージシャンとの出会いなど、まだまだ書きたい事は沢山あるけれど、今日はこれまでにしておきます。
《 The Fourth Day 》~信じる者は救われる~
「サクラマス強化合宿」と題した釣行も泣いても笑っても今日が最後。朝一番から河原に立つのは言うまでもありません。水温は初日、2日目と同じ14℃。天気も小鳥のさえずりさえも2日目と同じような雰囲気です。時折吹く風や思い出したかのように降ったり止んだりの小雨も、全てが僕を後押ししてくれているように感じました。あと少しで2日目にサクラマスをバラした流れに差し掛かります。あの時の思いが頭の中を駆け巡る。少しずつ、ゆっくりとステップダウンしながら。そして全てが2日目とシンクロした時、同じ衝撃がロッドに伝わった……“ドスン!ジーッ!!”滑り出すライン!リールが悲鳴を上げる!「慌てるな!ゆっくり!落ち着け!」と何度も自分に言い聞かせる。「手前の障害物……」2日目のあの時の光景が蘇る。このままでは同じ事を繰り返す……。ボロンの反発力を最大限に活用し、サクラマスがスーっと水面に浮き出したのを確認するとロッドを寝かせ、僕は一気に勝負に出ました。新調したばかりのシルキーウッドのランディングネットがそれを手助けしてくれます。見事ネットに納まったのは堂々たるメスのサクラマス。「やったー!やったぞー!!」と神通川で僕の歓喜は何度も木霊する。感動のあまり手足がガクガクと震え、写真を撮ろうと思ってもシャッターを切るどころか、一眼レフがまともに構えられない。先日の“悔し涙”から“嬉し涙”へと変わった劇的な瞬間でした。記念すべき神通川のサクラマス撮影会は200カット以上にも及び、その間大人しくしてくれていたサクラマスにも感謝。そして最後に「4日間ありがとうございました。」と一礼して神通川を後にしました。
今回のサクラマスは決して僕一人だけの力で釣り上げた魚ではありません。「鈴木君、サクラマスの調子はどう?」「めげずに頑張れよ!」「必ず結果は出るよ!」と電話やメールで激を飛ばしてくれた多くのお客さん、そして富山で出会った多くの方々に心から感謝です。「本当にありがとうございました。」
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今釣行のタックル紹介
Rods ufmウエダ SST-77H改
ufmウエダ SST-82H
Reel DAIWA EXIST HYPER
BRANZINO CUSTOM 2508R
Line VARIVAS S.T.A VEP 8lb +
TROUT SHOCK LEADER 14lb
Lure Bassday SUGAR DEEP 70F
Bassday SUGAR DEEP 80F
Bassday SUGAR DEEP 90F
Bassday SUGAR DEEP S.B 75F
Bassday SUGAR DEEP S.B 85F
Bassday SUGAR 2/3 DEEP SG 85F
Bassday SUGAR MINNOW SG 90F
TACKLE HOUSE Buffet S75
TACKLE HOUSE Buffet mute 80S
TACKLE HOUSE Twinkle SD90
TACKLE HOUSE Twinkle SPOON
13g・18g
ITO.CRAFT 山夷 85S・95S
Artfishing Bite 13g・16g・18g
Suzuki Minnow JINZU SPECIAL
90F・90S(非売品)
Suzuki Minnow JINZU SPECIAL
100S(非売品)
Photo Nikon D60
Nikon AF-S 17-55mm f/2.8
Nikon AF-S Micro 60mm f/2.8